2011/01/22

銃士戦隊フランスファイブ

「銃士戦隊フランスファイブ」は日本の80年代の同人映画「愛國戰隊大日本」に影響を受けて2000年にフランスで作られた同人映画作品。

愛國戰隊大日本(→公式サイト →Wikipwdia →YouTube
銃士戦隊フランスファイブ(→公式サイト

「大日本」があらゆるタブーを茶化した毒気満載ぶりなのに比べると、フランスファイブの方は色々と愛に満ちていてほほえましい感じだ。あと「大日本」だけでなく戦隊シリーズのお約束展開などもよく研究してある。

エピソード1(→Youtube →ニコニコ動画
YouTubeの方が画質が良い。ニコニコの方は日本語字幕付き。いずれも公式サイトでダウンロードできたようなのだが、現在はリンク切れになっている。

内容の方は「大日本」の全26話(!)のうちの第3話という設定を踏襲してシリーズ中盤の話ということになっている。そのため「またお前か」という台詞やいきなり謎の助っ人が登場したりする。
ところでヒーローの名前はフランスの食べ物にちなんだものが多いのだが、人造人間の名前が人造バター(マーガリン)というのはエスプリが効いていますの。

エピソード2(→Youtube →ニコニコ動画
前作でも「大日本」に負けず劣らずアマチュア特撮のレベルを超えていたが、さらにクオリティが上がった。ここで敵の女幹部、エクスタジー役が変更。初代の人もセクシーだったがこの二代目は凄い美人だ。
変身前のシーンを次回作と同時に撮影したり、後のエピソードにつながる伏線が張られたりして、この段階で最終話までの計画が出来上がったようだ。

エピソード3(→Youtube →ニコニコ動画
変身後のシーンと特殊効果は後から作られているのでこれまたクオリティが上がっている。それまで日本の戦隊シリーズの音楽を流用していた劇中のBGMが完全オリジナルに。ベタ打ちでDTM音源を鳴らしてるようでサウンドはしょぼいのだが、よく聴くと楽曲自体は非常に良く出来ている。

エピソード4(→Youtube →ニコニコ動画
串田あきら氏が作詞作曲して歌った主題歌が登場。うーん、雰囲気は良いがちょっと散漫な感じですね。もう一つ強烈なのがパリ在住の日本人ユニット、レ・ロマネスクによる挿入歌。シリアスなシーンなだけにずっこけるのだが、向こうの人には違和感ないのだろうか?まあ「最終話近くで珍妙な挿入歌が入る」というのは日本のアニメや特撮でわりとあるパターンではあるな。

劇中BGMのサウンドは一気にプロレベルに。新しい主題歌をアレンジしたBGMもある。1年ごとに出していたシリーズが2年開いたわけだが、撮影技術の向上はもはや笑うしかない。初代ではマスクだけだった敵のクリーチャーはしっぽまで作り込まれた完全体に。どうやって作るんだ?それまで無許可で行っていたらしい野外撮影は(多分)ちゃんと許可取った廃工場での戦闘シーンに。カット割りのセンスも素晴らしい。あとシリアスに振りすぎたバランスを取るためか、原点に戻った(?)おふざけ戦闘シーンもある。

・・・そして7年の月日が流れた・・・

怒濤の準最終話からまだファイナルエピソードは世に出ていない。多くの人が関わるアマチュア作品、さすがに無理もあるのではなかろうか。当時学生だった人はとうに職を持っているだろう。細部へのこだわりを見ても「なんとか終わらせるだけ終わらせよう」というスタンスにはならない気がする。
しかしこういうものがある。
エピソード5予告編(YouTube)

街中での群衆シーン!もはや同人の域は完全に超えたな。2009年に出すはずだったが間に合わなかったよという事のようだが、撮影自体は終わってCGや特殊効果に時間がかかっているのかもしれない。期待して待ちましょうず。

2 件のコメント:

  1. とりあえず第1話を見ました。思わず吹きました。

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  2. いやー順番に全部観てみましょう。進歩具合にまた吹きますよ。

    「大日本」の方は吹くいうようなレベルではない。よく作ったなこんなの。

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