昨年9月に実家に移り住むことになったのだが、その際亡くなった祖父が使っていた離れを使うことになった。
写真ではそこそこ綺麗に見えるかもしれないが、実際は正体不明の汚れがこびりついて痛んだ床、何か出てきそうな薄汚れた壁、茶色いシミが浮き出た天井とまことに陰鬱な空間である。親によるとこれでもずいぶん掃除したらしいのだが・・・。
とりあえずしばらくは隣の和室で寝起きし、この部屋を改装していくことにする。
一緒に引っ越ししてきたうちのネコ。この後どこかへ入り込んで一週間隠れて過ごしていた。いきなり逃亡したのかと思ったぞ。
まずは床から始める。
黒(エボニー)の着色ニスを塗ったところ。作業中の写真を撮っていなかったので出来上がりの画像である。黒い着色成分がハケの模様になっている。こういう炭を塗ったような感じの床は見たことがある。意外にこのハケ模様も手作り感があって良い感じだし、下地の汚れが目立たなくなっていい(笑)。
ちなみにこの床は硬化期間をあまり置かずに次の作業に移ってしまったため、養生テープ一発ではがれるなどの悲劇が起こっている(笑)。本来は一週間ぐらいはそのままにしておくべきもののようだ。
このフローリングはボロボロとはいえ元のコーティングが残っている。床用ニスといえど本来はそのような床に塗れるものではなく、全面サンダーがけを行ったがそれでも定着にはやや不安がある。今でも普段使う椅子の下などははがれが少し起こっている。
マスキングをして壁を塗っていく。
これも途中の写真を撮り忘れている。正直壁塗りは大変に楽しい作業だ。マスキングさえきちんと済ませばあとはひたすら塗りつぶしていくだけ。
天井に取りかかる。
こちらは楽しい壁塗りとはうってかわってドロ色のペンキの雨が降り注ぐ悲惨な作業である。ところで普通はまず上(天井)から始めて壁→床と移るべきだが、最初は塗るべきかどうか決めかねていたのでこういう順序になってしまった。
できあがり。石膏のボードがなんだか木のパネルみたいになった。
天井を暗めの色にするのはうっとおしいかもしれないと思ったが、やってみるとちょっと渋めの印象になっていい感じだ。
お部屋塗り上がり。
使ったペンキはALESCOの水性ペンキで壁がアイボリー、天井がライトカーキ。つやありタイプのものである。普通室内にはつや消しが用いられるようだが、個人的にはつやありの方がよりペンキっぽくかっちりとした壁に見えて好きだ。
部屋のリフォームは普通は壁紙張り直しとかの方が良いと思うが、この部屋は汚い上に建物自体に色々ガタもきており、失敗してもあまり惜しくないので自分でペンキ塗りを敢行してしまった。まったくの素人施工で順序も滅茶苦茶、仕上がりに粗も多いのだが個人的にはかなり満足である。
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