さかなTVと同じでいいのかな? 生田よしかつさん司会の日本の漁業事情を問題にする動画シリーズのウナギ編。
シーフードスマートTV ウナギ編・第1回
備忘録:
・ウナギの分布域は狭まってきている。
・ウナギは謎の魚とか言われてるが一部はけっこう研究が進んでいる。特に産卵生態など。
・海の生態はけっこう分かっているが陸水域での生態がよく分かっていない。人工的な放流によって混乱している。
・陸水の魚は漁獲だけでなく環境の影響を受けるので研究や保護の方法も難しくなる。
海部先生は川に上ろうとしたウナギがドブ川だったら?という話をされているが、実際は下水道整備などによって日本の川はずいぶんきれいになっている。僕が子供の頃の70年代に比べるとそれこそ別の国のようだ。あの頃は田舎でも人の住む所の川は全部ドブ川だったんだよ。
それより圃場や河川の整備の方が問題ではないかという気がする。昔は家の裏の用水路でもウナギがたまに獲れた。ウナギは少しの距離ならヘビのように地上を這って水系の間を移動するlことができる。今は近所の田んぼもがっちりコンクリートとアスファルトで整備されてしまってウナギは入り込める隙がなくなっている。河川の堰もずいぶん増えた。
この問題はたぶんメダカと同じで、だとするとウナギの保全はずいぶん難しいことになるんじゃないだろうか?もっともこの面でも研究はまだまだこれからということらしい。
シーフードスマートTV ウナギ編・第2回
備忘録:
・日本の水産界は保全活動に消極的なので世界的なレッドリストなども勝手に決められる可能性がある。
・IUCN (国際自然保護連合)のレッドリストは国際的な指標で規制そのものは各政府が行う。
シーフードスマートTV ウナギ編・第3回
備忘録:
・日本には指標を決めるべき公的に正確なデータが存在しない。
・放流は逆効果かもよ。その調査は始まったばかり。
・完全養殖が保全につながるとは限らない。
・養殖魚を自然界に放していけないのは世界の常識。
養殖によって解決という風潮に対して「気持ち悪い」「違和感がある」というのは少し言葉が足りないように感じる。まるで研究者の「気分の問題」であるかのように誤解されるかもしれない。
まずウナギの問題は漁業資源だけではなく絶滅危惧種の問題、自然環境保護の問題であるということ。そして養殖というのは意外に環境負荷が大きく、そんなに「エコ」ではないということ。
つまり広大な自然の水環境で育つものを適切に保護して利用していくのが持続的な漁業、水産資源の利用のあるべき姿ということだ。「魚は家畜とは違う」という言葉もそこに意味がある。このへんは人工的な環境で暮らす消費者とフィールドで調査する研究者の感覚のギャップがある。このギャップを埋めて説明していく必要があるだろう。
シーフードスマートTV ウナギ編・第4回
備忘録:
・ウナギに限らず基本情報が知られていなさすぎ。
こういう話が出ると「じゃ食べなきゃいい」という論が出てくる。しかし食べるからこそ保全に関心を持つべきという話である。
真ん中にいる勝川さんについてはこの動画から見るのがわかりやすいかも。
【さかなTV】第4回 勝川俊雄さんに聞いてみよう!
勝川俊雄公式サイト http://katukawa.com/
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